目次
ibukiTenCの特徴
- 自動点訳
- 漢字かな混じりで書かれた通常のテキストファイルを対象として自動的に点字変換します。
- 英文に関しては[1級英語][2級英語]のいずれかで点訳できます。
- 日本語解析
- 自動点訳のためには、入力された日本語分を分かち書きし正しい読みを与える必要があります。ibukiTenCは我々の研究室で開発した日本語解析システムibukiCをベースにしており、高精度の分かち書きを実現しています。
- 多様な出力
- ファイルに出力出来ます。
BASE形式、NABCC形式の点字データおよび、かな表記のテキスト、点字プリンタ用ファイルとして出力することができます。 - 点字プリンタに出力出来ます。
現在のところ、こちらで動作確認できている機種は、点字プリンタETです。
また、NEW ESA721、Juliet、ET、TP32、NABCC(両面印刷のみエベレストで動作確認済み)は、旧IBUKI-TENで動作確認済みですが、現バージョンでの確認は行っておりません。 - ピンディスプレイに出力することができます。
対応しているピンディスプレイはKGS BrailleNote40A,46C/46D、BrailleMemo16、Navigator40です。 - 音声出力も可能です。
Windows音声化ソフト(95/2000Reader, PC-Talker等)を使って、視覚障害者の方も簡単に点訳が行えます。
- ファイルに出力出来ます。
- 独自のユーザ辞書の構築
- 人名その他の未登録語に対して、ユーザが独自の辞書を持つことができるようになっています。
- また、難しい複合語の分かち書きなども、直接区切り情報とともに辞書へ登録することで、正しく点訳が行えるようになります。
ibukiTenCEditの特徴
- 自動点訳に関しては、ibukiTenCと同じ機能を備えています。
さらに自動点訳の結果に対して、次のような編集機能を備えています。 - ibukiTenCEditのウィンドウには3つの部分があります。
- 原文表示ウィンドウ、点訳結果表示ウィンドウ、点字表示ウィンドウの3つです。
- 点訳結果表示ウィンドウでは、ひらがな表記、点字表記のどちらでも表示可能で、どちらによっても編集出来ます(点字表記の場合は、点字フォントの設定が必要です)。
- 原文表示ウィンドウと点訳結果表示ウィンドウでは、対応する部分が反転表示されます。
- 曖昧箇所指摘機能
- 分かち書きが曖昧な個所は、区切り個所を色を変えて表示します。
- 読みが曖昧な箇所は、最も普通の読みを1つ選択し、曖昧であることを色を変えて表示します。その個所でマウスの右ボタンをクリックすると、他の読み候補が表示され、簡単に読みの修正を行えます。
- ユーザーカスタマイズ
- 文字の表示色や、点訳曖昧性の指摘色、またフォントの大きさはユーザーが自由に決めることができます。
- キーボードショートカットをユーザが自由に定義できます。
- 多様な入出力インターフェイス
- 画面読み上げソフト、点字ピンディスプレイを使って、視覚障害者の方も点字編集が可能です。
- 点訳結果の編集で、6点入力、6点表示が可能です。
- 多彩な編集機能
- 目次作成が可能です。
- ページ単位での文書挿入に対応しました。
- 点訳結果は、あらかじめ設定した1行の文字数、1ページの行数に従って表示され、表示しているままの形で点字コードへ変換し、印刷することができます。
- 編集の途中でも、その状態のまま保存することができます。
ユーザ辞書
ibuiiTenCの点訳精度は最終的には辞書に依存します。初期辞書は約24万語(見出し語数)を擁していますが、これで点訳が要求されるあらゆる分野に対応できるわけではありません。そこでibuiiTenCでは、ユーザが独自に、初期辞書上の単語に対して読み情報の追加/変更をしたり、新たな単語の追加をすることができます。
未登録語抽出
ibuiiTenCには、漢字未登録語を自動的に抽出する機能があります。テキストを点訳後、ibukiTenCでは「未登録語」ボタンを、ibukiTenCEditでは、メニュー「編集」「未登録語」を選択してください。以下の画面が表示されます。
抽出された単語をユーザ辞書に登録することができます。登録したい単語の点訳表記、品詞を修正してください。点訳表記は、ウインドウの該当箇所を左クリックすることで編集可能です。品詞は、編集したい箇所を選択しメニュー「単語」「編集」を選択してください。
見出しの前のチェックボックスにチェックを入れ、メニュー「単語」「チェックした単語を登録」を選択することで辞書登録されます。
動作環境
必要なシステム | Windows95/98/MeもしくはWindowsNT4.0/2000/XP日本語版が動作するパソコン |
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CPU | Pentium120MHz以上(PentiumII233MHz以上推奨) |
メモリ | 64MB以上 |
ハードディスクの空き容量 | 25MB以上 |
対応点字プリンタ | NEW ESA721,Juliet,ET,TP32,NABCC(両面印刷のみエベレストで動作確認済み) |
対応点字ディスプレイ | KGS BrailleNote40A,46C/46D,BrailleMemo16,Navigator40 |